東京都府中市 ゴミ分別厳しい 不動産売買 「叔母を預かって分かった事」⑬
こんにちは&こんばんは!
駅を出て歩き出した途端、少し小降りになって居た雨が勢いを増した。
雨が、
「危ないからそのまま駅で待っていた方が良いと思うよ」
と言っているみたいだった。
「やっぱり戻ろうよ」
気弱になった私に夫は
「こんなところに居てもいつ電車が動くか分からないし、動かないかもしれない、歩くしかないよ」
「分かったわよ」
なんか悔しくなり先にガンガン歩き出した。
不思議なことに先ほどまでの暴風雨は次第に弱まっていき風だけになってきた。
暴風雨の中で10キロ歩くのはキツかったから天に感謝した。
先ずは隣の「味坂駅」を目指した。
歩いている道は遠く見える線路と並行していた。
遠いのに見えるのは広大な草原のような場所だからだ。
もし電車が動けば直ぐに分かるから線路をチラチラと確認しながら只管歩いた。
「あれ?味坂過ぎちゃったんじゃない?」
駅にはとても見えない掘立小屋を田んぼの物入と思い通り過ぎてしまった。
10キロ歩く為の体力を温存しなければならないし、電車も動いてないので、次は「宮の陣駅」を目指すことにした。
味坂までは永遠に続くんじゃないかと思う程遠かった。
何もない草原(田畑)を歩いているとやけに遠く感じられた。
ビルや建物が恋しかった。
増水した川が氾濫したらこのまま死ぬだろう。
高い建物は1つも無いから避難しようがない。
91歳の叔母さんの為にその半分の年齢の若者が死ぬ。
そういうことだ。
歳の順番で死ぬと人は思っているが、そんなことは無い。
最近は特に若者の方が良く死ぬ。
高齢者は結局強い。
不思議と頭が無になってきた。
ランナーズハイみたいだ。
全く疲れも無かった。
有難いことに道は殆ど平坦で真っすぐに近かった。
かなり車は通って居たが、声を掛けてくれる車は1台も無かった。
「田舎も冷たいよな」
期待はせずに久留米迄歩き通す決意をしていたので単純にそう思った。
久留米では焼き鳥屋さんを予約していた。
6時の予約だったが、電話で事情を話した。
歩いて行きますと告げたらビックリして居たが「お気を付けていらして下さい。時間はお気になさらずに」と仰っていただいた。
今はそれだけが楽しみだった。
早く美味しい焼き鳥とビールを飲みたい・・・・・・・・
その一心であと半分に迫った道のりをガンガン歩いていた。
後ろから夫に呼ばれた。
「コンビニに寄ろうよ」
やっとコンビニが現れた。
一旦休んでしまったらもう歩けなくなりそうで嫌だったが、
「トイレに行っとこうよ」
仕方なく従うことにした。
少し街っぽくなってきたこの場所は「宮の陣駅」の手前だった。
「宮の陣駅」は田舎の中ではちょっと大きな駅だったから駅員が居た。
聞くと相変わらず
「運転再開の見通しは立っていません」と。
端間駅で待っていなくて良かった。
あと2駅。
久留米の建物も遥か彼方に見え始めていた。
少し気が軽くなり益々歩く足に力が籠った。
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